Fidelity Tips

ひとことアドバイス
オーディオの基本的な原則は、変えようもないほどシンプルな法則に従っています。ここでは少しだけ時間をいただいて、お手持ちのオーディオ・システムを最もいい状態に保つためのデンマーク・オリジナルのアドバイスをご紹介しましょう。

経験
機材でぎっりしいっぱいになったリスニング・ルームで正しい決定を下すのは容易なことではありません。第一に音響的な理由(どんなものでも共振し反射を起こします)。次に生理学的ないし聴覚的な理由(耳は音の質的な向上がほとんどなくても量的な差に影響されます)。そして心理学的な理由(いつもお聞きになっているでしょう)。ディナウディオ特約販売店では、そうした問題を解決する用意を調えています。どういったオーディオ製品を選ぶにしても、知識と経験の豊富な販売店は強い味方です

最初にスピーカー
システムを選ぶときは、まず最初にスピーカーを決めてから(どんな場合でも)残りの機材を順次選んで下さい。それがエレクトロニクスの本当のクオリティを発見する唯一の方法です

アンプ
いかに我々デンマーク人といえども、どんなアンプを使えばいいかということについて一般的な推奨をすることはできません。知識と経験のある販売店にお尋ね下さい。

インピーダンス
アンプの設計者が現実に存在するあらゆるスピーカーの野生的なインピーダンス変動を予測することはほとんど不可能です。ディナウディオの場合は直線性に優れているためこの点で極めて扱いやすく、非常に制御しやすい負荷になっています。

共振
スピーカーがその振動とともに共振するような場所に設置されていると、放出される音とは別にひとつの塊ができ、それが音楽音に飛び込んでしまいます。スパイクやインシュレーターはこういう場合に有効です。これらのアクセサリーをスピーカー・ベース・プレートの下に置けば、隣人の苦情から隔離されて音楽に浸ることができるでしょう。

設置
小型スピーカーには多額の投資を要する場合が少なくありません。スタンドや壁掛けブラケットなどが必要だからです。砂などが詰められる強靱でダンピングの利いた60cm前後のスピーカー・スタンドがあると、しかりした基礎を築くことができます。スピーカーを壁に掛ける必要があるときは、専用の特殊ブラケットをお勧めします。詳しくは販売店にお尋ね下さい。

距離
目は当てにならないものですが、耳は違います。というわけでスピーカーからの距離は、スピーカー間の距離よりも通常若干短めにして下さい。

位相
逆相に接続されたスピーカーの音は、嘘以外のなにものでもありません。簡単な解決法は次のとおり。スピーカー・ケーブルをアンプから外し、電池のプラス側をスピーカーのプラス端子(赤)にあてがってコーンの動きを見てみます。ウーファーが少しだけ前に動くはずです。もしそうでなければ接続を逆にしてみます。前に動けばそれで結構です。もう一台のスピーカーもチェックすることをお忘れなく。よくおわかりにならないときは、販売店にご相談下さい。

ケーブル
ケーブルは繊細です。出荷時に絶縁体で被覆されているのには理由があるのです。もしご自分でケーブルの処理をなさるときは、導体に指でじかに触れないようにして下さい。錆びの原因になります。

呼吸
スピーカーには部屋の呼吸が必要です。部屋のコーナーに設置するのは避け、背後の壁からは通常60cm、左右の壁からは90cm程度離して下さい。設置場所が悪いと、どんなシステムでもいい音がしないものです。

吸音
音のいいリスニング・ルームは、必ずある程度の吸音が利いています。残念ながらここでは一般的なアドバイスを提供することはできませんが(反対のことを言えば嘘になります)、販売店でいい知恵が得られるでしょう。極端な場合は、音響エンジニアにご相談になるのもひとつの方法です。

ウォームアップ
きつい仕事にかかる前には、初めにストレッチやウォームアップをしておくと楽です。スピーカーにも同じことがいえます。新しいスピーカーを鳴らすときには2日から1週間程度通常の使い方をしているとほぐれてきます。また鳴らし始めの数分間ウォームアップをすると、いっそう優れた音質を得ることが可能です。


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