Quality Control

品質管理
我々が製品に求める基準はあまりにも厳しすぎるといわれるかもしれません。しかし我々ディナウディオでは、求め得る最大限のクオリティで仕事をするという原則は正しいと信じています。また世界中を見回してみても、我々の考えに賛同してくれる人は増えています。大量消費のための大量生産はもう十分に行き渡っているのです。

我々が最終アセンブリーの前に平均85カ所ものクオリティ・チェックを行っているのはこのためです。そしてそれがすべて通ったとしても、まだ販売に回そうとは考えません。

チェックの後で我々は製品を一種の尋問室に送り込みます。そこでは配線(稀)、クロスオーバー(月に一度)、ユニット(年に一度)、さらに稀にダンピングにいたるまでのあらゆる欠陥を発見することができるよう独自に開発されたコンピューター・プログラムが用意されています。同時に天然の生物測定機も使用します。それはスピーカーが真実を語るならどんな機材にも優る測定機です。

完璧の指先
ドーム・トゥイーターで完璧を期するために最も重要なのは、選別と管理を完全に行うことです。我々はこの点をよく心得ています。そのうえでスカンデルボルグには他に何があるのでしょうか? この最後のポイントで、我々は機械を使おうとは思いません(実際には使ったこともありますが、機械は十分に敏感ではありませんでした)。そこで我々は女性の指先を使っています。彼女等は布製ドームの硬さとボイスコイル巻線のクオリティをチェックします。ドームの形状を見詰め、繊維の乱れを探るのです。そのうえでアルミ(ボイスコイルの巻線)と銅線(接続リード線)のハンダ付けを行います。このハンダ付けは不可能とされてきました。しかし我々は現実に行っています。どうやって、というのは現在もまた将来にわたっても企業秘密というものです。

拷問部屋
仮にドーム・トゥイーターが1000Wでダイナミック・コンプレッションを起こすとしたら、それは使いものにならない、もしくは少なくともチーフ・テスターのエリック・ニールセンはあるデンマークの厳寒の冬の朝にそう決断したのでした。そこでニールセンは1000Wのドーム・トゥイーターを発明したのです。

ニールセンは2、3の測定機材を携えてわがドーム・トゥイーターを拷問にかけます。トゥイーターはわずかに0.5g、一方信号は1000W。ボイスコイルを傷めることなくユニットがこの力(加速度数千g、5kgの気圧と同等)に耐えたとき、普段は冷徹なニールセンもさすがに涙を押さえきれなかったに違いありません。もう一度、彼はデンマーク人であることを誇りに思ったのでした。

ナンバーワンへの一歩
ハイクオリティな製品を作るためにはハイクオリティな素材を使わなければならない、という考え方は理に適ったものです。このため我々は、やがて製品となるべき素材に関しても、厳重な品質管理を行っています。


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研究機関 信頼の技術 キャビネット 職人の技 技術環境 徹底した品質管理 卓越した耐久性 原音の忠実再生