R&D

新しいスピーカーの開発にとりかかるとき、ディナウディオの技術者には完全な自由が与えられます。素材は? 好きなだけ使いなさい(私達のごみ箱をあさるだけでプロフェッショナル・スタジオができるかもしれません)。コストは? 問題外(財務担当のわが副社長は、自分の弁護士が社長だったらとその上司に言うだけでしょう)。時間は? スカンデルボルグにはいくらでもあります。

ディナウディオでの徹底的というのはこういうレベルに達していますから、新しいスピーカーの完成が5年にも及ぶこともあり得ます(1981年、モーゲンス・ハスは6ケ月以内のほぼそれをやり遂げようとしていたにもかかわらず、それから新型のコイルを思い付いた)。それはまず技術的に新しく非凡なアイデアを実現したいという希望から始まります。時には大がかりなプロジェクトになることさえあります。仮にその設計チームにとってその目的が不可能であるということがわかっているとしてもです。

わが財務担当者にとってみれば、これはまったく異例の結果ではあります。放棄されたプロジェクトよりも高くつく唯一のものは、成功したプロジェクトです。新しい開発が成功したということは、名誉あるデンマーク企業にとってそうしばしば余裕のあるものではあしません(とコスト・コントローラーのアレン・ジェンセンが力強くうなづきながら小さな声で言っております)。

生産の開始に当たっては、大量の特殊な工具や治具を設計・製作しなければなりません。例えばトゥイーターひとつをとってみても、50万ドル以上ものコストを注ぎこまなければならないのです。しかし、それでいいでのす。結局私達は「完璧」を作るという使命を帯びているわけですから。

ナットとボルト
いずれにしろ我々の場合、新しいスピーカーを作り出すに当たってはコンセプトやユニットだけでなく、それに関わるあらゆる細部まで開発することになります。大切なネジひとつにいたるまでそうです。別にタイヤを発明し直そうとしているわけではありません。我々の経験では、自分達ですることにはすべて意味があるからなのです。


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研究機関 信頼の技術 キャビネット 職人の技 技術環境 徹底した品質管理 卓越した耐久性 原音の忠実再生